Nokiaは2010年以降、台頭してきたiOSやAndroidを前に、シンビアンOSを使用した携帯端末の開発から手を引きました。
NokiaはLinuxをベースとしたOSの開発にも着手しましたが、結局、Microsoft(マイクロソフト)と提携して
Windows PhoneをOSとするスマートフォンの開発を進めることになります。
Lumiaシリーズがリリースされ、新興国を中心に好調な売上げを記録しました。
しかし,2013年、Nokiaの携帯電話・スマートフォンを開発する部署は、Microsoft Mobileとして再出発することが発表されました。
その後、しばらくはNokiaの名前を冠した携帯電話・スマートフォンが登場することはありませんでしたが
2017年、フィンランドのHMD Global社からNokiaブランドのスマートフォンラインアップが発表されました。
Blackberryは、2013年9月時点で、世界に8500万人と言われるユーザーを抱えていました。
しかしAndroid勢、Appleの攻勢の前に、シェアを急速に失っていきます。
自前のBlackberry OSを搭載したモデルはこの2013年を最後に販売されず、Androidへと移行しました。
2016年からは、自社による端末の開発、製造も終了し、現在はODM(Original Design Manufacturing 相手先ブランド名製造)と言う形で
名前が残るのみとなっています。
Nokiaブランド復活のガラケー
Nokiaブランドは2017年になってからHMD Global社により復活しました。
HMD Global社は元Nokiaの重役が設立した会社で、Microsoft MobileからNokiaブランド携帯端末事業を買収しました。
多くの携帯電話ファンにとって、最近、HMD Global社から発表されたシンプルな携帯端末は衝撃的だったでしょう。
このシンプルな携帯端末。スマホでも何でも無い、ただの3G携帯電話「Nokia 3310」。
元々3310は、Nokiaのベーシックモデルとして2000年に発表されたGSM専用端末で、ひじょうに丈夫なことで定評がありました。
2017年に姿を現した「Nokia 3310」は3G対応。スマートフォンの時代に、あえて送り出す頑丈なシンプル端末は、Nokiaブランドの復活を予感させます。
さらにHMD Global社は、映画「マトリックス」に登場したバナナフォン「Nokia 8110」を4G対応で発売することを発表しています。
カバーはバネ仕掛けで、
ぴょんと飛び出してくるものではないようですが、リバイバルバージョンはスマートフォン的な要素も盛り込んだ端末になるようで、
今から楽しみです。
このようなリバイバル端末の投入は、何かHMD Global社というか、Nokiaブランドの本気を感じます。